ローレル賞&ロジータ記念&「かわさきパンマルシェ」開催記念
(2017/12/11)
11月6~10日の開催では、牝馬重賞が2戦行われました。2歳馬によるローレル賞を勝ったのは川崎のゴールドパテック。鞍上は瀧川寿希也騎手で、デビュー5年目での南関東重賞初制覇を地元川崎で達成しました。3歳馬によるロジータ記念は、大井のステップオブダンスが1番人気にこえたえての完勝。鞍上は森泰斗騎手でした。
そして8日の準メインに行われたC1級特別では、昨年2歳時には中央の重賞に挑戦するなど期待を集めたコスモスが7カ月半ぶりの復帰戦を制しました。
今回はこの3レースについて、佐々木竹見さんにうかがいました。(聞き手・構成/斎藤修)
ローレル賞(優勝馬ゴールドパテック)2017年11月7日(火)
斎藤 |
瀧川騎手のゴールドパテックは、控えて3番手を追走しました。 |
竹見 |
枠順も内目の3番枠で、好位の内は絶好の位置取りです。 |
竹見 |
3コーナーあたりから追っていって、前2頭は確実にとらえられると思ったのでしょう、直線を向いたところで、自信を持って外に持ち出しました。瀧川騎手は今回この馬には初騎乗でしたが、終いの脚を生かす競馬をしました。 |
斎藤 |
エーデルワイス賞を勝ったストロングハートが人気になっていましたが、2番手を追走して3着でした。 |
竹見 |
エーデルワイス賞が1200メートルだったからか、御神本騎手は折り合いをつけるのに苦労しているようでした。ただここを経験して、次は同じような距離でもよくなると思います。門別と同じで慣れている右回りで、直線も長い大井コースのほうがよさそうです。 |
ロジータ記念(優勝馬ステップオブダンス)2017年11月8日(水)
斎藤 |
前2頭が飛ばして、ステップオブダンスは3番手でした。 |
竹見 |
アップトゥユー、スターインパルスはもともと飛ばしていく馬ですから、その2頭が前で競り合って、2100メートルでもハイペースで縦長の展開になりました。スタンド前でようやく少しペースが落ち着きましたが、ステップオブダンスの森騎手はそこから離れての3番手。実質逃げているのと同じで、前2頭は行くだけ行かせてと思って見ていたと思います。絶好の展開になりました。 |
斎藤 |
スターインパルスは向正面で早々と失速、3コーナー過ぎでアップトゥユーをとらえにかかりました。 |
竹見 |
森騎手はまだ手応えに余裕がありました。4コーナー手前でハナに立ったのは、タイミング的に少し早かったように思いますが、前がバテているので仕方ありません。それでもまだまだ余裕があったので、後続勢から2頭が抜け出して追ってきましたが、差は詰まりませんでした。このメンバーでは力が違っていました。 |
「かわさきパンマルシェ」開催記念(優勝馬コスモス)2017年11月8日(水)
斎藤 |
コスモスは中団よりうしろ、後方3番手からの追走でした。 |
竹見 |
おそらくこのクラスなら負けないと思って、山崎誠士騎手は自信を持って、大事に乗ったのではないでしょうか。 |
斎藤 |
4コーナーでもまだ10番手あたりでどうかと思いましたが、直線は大外を伸びてきました。 |
竹見 |
コスモスの直線での脚色は際立っていました。一完歩の幅がほかの馬とは違います。馬体重がプラス35キロで479キロ。中央の重賞を狙っていたほどの馬ですから、休み明けでもこのクラスでは能力が違っていました。ここを使って、次はまたガラッと変わってくると思います。 |