エンプレス杯&春麗特別&未来賞
3月3日~7日の開催のメインとして行われたエンプレス杯JpnIIは、ワイルドフラッパーが大差圧勝。引退したメーデイアに代わるダート女王の誕生といえそうです。
4日の最終レースに行われた春麗特別では、山崎誠士騎手のベストブライアンが豪快に追い込みを決め、1番人気にこたえました。
6日に行われたフレッシュジョッキーズシリーズ・未来賞では、テッペントッタルの瀧川寿希也騎手が、こちらも1番人気にこたえての勝利となりました。
今回はこの3レースについて、佐々木竹見さんにうかがいました。(聞き手・構成/斎藤修)
エンプレス杯(優勝馬ワイルドフラッパー) 2014年3月5日(水)
斎藤 | 勝ったワイルドフラッパーは2番手からでした。 |
竹見 | 好スタートでしたが、枠順もあって内のエミーズパラダイスに先頭をゆずりました。2100メートルにしてはスローにはならず、いいペースでレースが流れていました。 |
斎藤 | ワイルドフラッパーは3コーナー手前で、楽な手ごたえのまま先頭に立ってしまいました。 |
竹見 | 3コーナーからが強かったですね。直後でマークしていたアクティビューティが懸命に追っても離される一方でした。水の浮いた馬場状態もあったと思いますが、今回はちょっと強すぎました。これからまだまだ強くなるかもしれません。こういうレースをされてしまうと、南関東あたりの馬では3コーナーあたりまではついて行けても、追い出されるとついて行けませんでした。 |
春麗特別(優勝馬ベストブライアン) 2014年3月4日(火)
斎藤 | 山崎騎手のベストブライアンは、今回も中団より後ろからの追走でした。 |
竹見 | 前のペースが少し速くなったこともありましたが、山崎騎手は落ち着いていました。去年あたりから、川崎リーディングのトップにいるという自信もあるのではないでしょうか。 |
斎藤 | 3~4コーナーでは大外を回してきました。 |
竹見 | 繁田騎手のフェイスフルハートも同じような勢いで伸びてきていたので、さらに外を回す形になりました。4コーナーでもまだ中団あたりで、よくゴール前で差し切ったと思います。終いの脚に賭けての思い切った騎乗でしたが、こういう勝ち方は、ジョッキーとしては気持ちいいです。 |
未来賞(優勝馬テッペントッタル) 2014年3月6日(木)
斎藤 | 勝った瀧川騎手のテッペントッタルは1番人気でした。 |
竹見 | スタート後の直線では控えましたが、他の馬の出方を見て、1~2コーナーで2番手を取りに行きました。馬が強いのがわかっていたので、積極的に行ったんだと思います。もしかして調教師から、内に入れずに3番手くらいにつけて、ということは言われていたかもしれません。 |
斎藤 | 3コーナー手前で先頭に立って、あとは後続を寄せつけずの完勝でした。 |
竹見 | 1番人気の馬に当たったこともありますが、瀧川騎手は去年のデビューからけっこう乗せてもらっているので、レースでもまわりがよく見えています。いい馬にたくさん乗せてもらえると、若い騎手は上達も早いです。若手騎手同士のレースでしたが、ごちゃつくところもなく、いいレースだったと思います。 |
2014年4月11日